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こんにちは、更新がまたもや止まっておりますがお許しください……(ー"ー;)!


今回の「寄り道」ではギルドナイトのフレアが度々言っているチョモの「全盛期」について説明していこうと思います。

チョモは第三章『女神と呼ばれたハンター』でふれたように、幼少期にフレアが村を去っってしまったショックで性格が荒んでしまいます。
その後フレアと再開を果たすまでチョモはギルドやハンター達の間で多くの悪行(素材の横領やハンターを襲っての窃盗など)を繰り広げてきました。
まぁ、そのお陰でフレアが派遣され、再開に至った訳ですが……。

その後しばらくフレアとチョモの激しい対立が続きます。
その中でも初めの方はかなり殺伐とした様子でした。
……その頃のチョモはフレアを全身全霊でヘイトしていましたから当然と言えば当然ですが。

ほぼ殺す気で掛かっていたチョモなのですが、フレアが一度も手を上げようとしないことに少しずつ疑問を持ち始め、やかて会話をする程度の仲にまでは戻っていきます。
それでも心を開こうとはしませんでしたが、フレアが戻って来てくれたいうことで知らない内に心に少しの余裕が出来始めていたチョモは次第に過激な事はしないようになっていきました。

この少し後の話が『女神と呼ばれたハンター』となっております。

フレアの事に関しては美談のように聞こえるかもしれませんが、当時の彼が歩んだ道は毎日命を落とすかもしれないと感じていた、正に地獄の日々
それでも彼女を変えてしまったのが自分のせいだと責め続けていたことが、彼のパワーの源なのではないかと思います。
諸事情により更新が滞っております……(ー"ー;)(ー"ー;)(ー"ー;)

更新、完結まではもう少しお待ちください!(/Д`)

お知らせ

2013/05/15

最終章 第八話の最終調整中。

更新は明日になります!
「火山の奥ってこんなに暑いのかよ……。オイラもう溶けちゃいそうだぜ……」

額から流れる汗を拭いながらヨルヴァ君が呻く。
早朝にドンドルマを発った気球船は、火山の奥地にある少し開けた場所へと着陸していた。

「ダイエットにはいいかもしれないけど……ここはちょっと遠慮したいわね」

「ん? シャワ、君ダイエットなんか続いたこと無かっ……違う違う違うよ、いい意味で。いい意味でね!?」

やっと解放されたバルスさんが再び縛られそうになるのをぼんやりと眺めながら、私もじわりと汗ばむ首筋を乾いた布で撫でる。
クーラードリンクを飲んだばかりだと言うのに、ほとんど効果が出ていない……そう思える程に気温が高く感じるのだ。

ここは普段ハンターが活動しているエリアの裏側、有益な資源もモンスターの餌になるものも無い不毛の土地。その為ここに生物は生存しない。
最もハンターが立ち寄らないのはギルドから立入禁止令が出されているからで、理由は『地殻変動が活発で危険が大きい為』と掲げられているが、今回の件を含めて考えると違和感が生じる。

「……何が起こってるにしろ、ここが火口よりも高温だなんて有り得ないわ。恐らく火山の活動自体が活発になっているのね。この先、更に温度が増すかもしれないわ。ヨルヴァ、クーラードリンクにクーラーミート、氷結晶イチゴまで持てるものは全部持っていきなさい」

そう言うアンさんはボウガンの整備を念入りに行っていた。
とんでもない数のパーツを素早く手入れしていて、どれが一体何なのかなんて恐らく本人とシャワちゃん位しか分からないだろう。

「えぇ! 苺なんて持って来てないぞ!?」

「あ、ヨルヴァ君。氷結晶イチゴなら私のを分けてあげるよ」

既にヨルヴァ君のポーチはパンパンに詰まっていたが、その位なら大丈夫だろう。

「ホントかよアクアの姉ちゃん!」

「うん。私が持ってるよりも役立つしね」

「やった!」

顔を輝かせてイチゴを受け取ったヨルヴァ君だったが、次の瞬間ハンマーさんにその手を捕まれていた。

「………ヨルヴァ、悪いことは言わない。アクアから貰った食べ物は食べない方がいい」

「えぇ!? 何でだよハンマーの姉ちゃん! こんなに真っ赤で旨そうなのに」

「いや、それがヤバいんだってば……」

「ヒソヒソと何を話してるんですか?」

「い、いやいや何でもないよ!?」

焦ったように引き釣った笑みを浮かべるハンマーさん。
どうにも様子がおかしい。ヨルヴァ君も困惑顔を浮かべてるし。

「あ! もしかしてハンマーさんも欲しいとか? いいですよ、まだありますし」

「え゙。そう……だなぁ……雪山へ行く時にでも貰おうかな?」

「雪山で氷結晶イチゴなんて変なハンマーさんですね……まぁいいですけど」

「……………私からしたら何を調合する時にも大量にトウガラシを練り込むほうが変だと思うんだけどな……」

「あ! こんなところにトウガラシが! 補充しときましょう!」

「聞いてないし……」

「アンさん! 荷物は全部降ろし終わったぞ!」

そんなやり取りをしていると、気球船からモモちゃんとハルクさんが荷物を運んで降りてきた。

「ハッハァ! 儂の手にかかればあっという間よ!」

ハルクさんは体力を相当持て余しているのだろう、モモちゃんの軽く五倍はある量の荷物を持って運んでいた。

「……ご苦労様。後はもう一人の援軍を待ちたいのだけど……」

少し離れた火山の最奥部からは不気味な咆哮が絶えず響いている。
……余り時間は無さそうだ。

「……ギリギリまで待って、駄目ならこのまま戦いに行くわ。もう大丈夫だからあなた達は塔へ向かいなさい。……きっとそれが一番重要なことよ」

確かにもう予定の時間はとっくに過ぎていた。

「分かりました……。アンさん、モモちゃん達も気を付けて」

「………アクア、気をつけなさいね」

「はい、必ず全員無事に帰ってきます」

「任せてくれアクアさん。しっかりここを守りきってみせる!」

「モモ! それは違うぞ。倒すことが最大の目的だろう!」

「いやいや、おっちゃんこそなに聞いてたんだよ! 龍をここに押し止めるのが最優先! 後から来る援軍を待ちながら戦うんだろ!」

「甘い甘い! 初めから倒す気で向かえば……いや寧ろ倒してしまえば何の問題も無かろう! 揺れない地面など何も怖くないわ!」

「二人共こんな所まで来て口論するんじゃない! というかアンさんの指示は全然違うだろう! 」

「あれ? そうだっけか? 昨日の夢とごっちゃになっちまったかなぁ?」

「む……そうだったか?」

何時ものように騒ぐ三人。もう心配は要らないようだ。

「なら私達はもう行かせて貰うわね。バルス、出発の準備をして頂戴!」

「……シャワ、さっきまで縛り上げてた人間をこき使うのはちょっと………」

「あら、何か言ったかしら?」

「いえ何でもないです」

ニコリと微笑むシャワちゃんの手には、す巻きに使ったであろう荒縄が握られていた。
顔だけ見ればとても可愛いのだけれど。

「……あれが皆の憧れるギルドナイトなんだから世も末だよねぇ」

猛然と走り出したバルスさんを尻目にハンマーさんは呆れ顔で呟く。

「ま、皆元気だってことでもあるか。じゃあアンさん、後は頼んだよ」

「……貴女こそ、あまり無茶なことはしないようにね」

「……あはは! 大丈夫だって!」

「…本当に大丈夫だと言う人間はポーチにマタタビ爆弾など入れないはずだかな」

「うぉっ!? 誰!?」

ハンマーさんが珍しく素でビックリしている。

それもその筈。
ハンマーさんの後ろに立っていたのは全く知らない男の人だったからだ。

「……あらイズ。随分と遅かったわね」

「…先に着いていたから一人で様子を見に行っていた」

全身をアグナコトル亜種の装備で固めている男性――イズさんはそう言って頭装備の目を保護するパーツを鬱陶し気に上げた。
アンさんと似た、細めの瞳が隙間から見える。

「……そう。それで、どうだったのかしら」

「…姉さんからしたら歓喜するんだろうが、俺は一目見て帰りたくなったね。九人足らずで戦うなんてのは酔狂のやることだろう」

「……実際にはここから四人程抜けるけどね」

「…正気かよ」

「……勿論」

「…」

「……」

「………ねぇ何なの? この沈黙が異常に重い二人は」

「……もしかしなくてもご姉弟でしょう。姉さんとか言ってましたし」

「だよねぇ……知らなかったわ」

「師匠に弟がいたなんて……」

「……この男はイズ。見ての通り私の弟だけれど、それを抜きにしても信用出来ることは約束するわ」

「…火山なんて本当は専門外なんだがな。しかもこんな奥地まで……報酬はしっかり貰うからな」

「……私が今まで契約を齟齬にしたことがあったかした?」

「…さぁ、どうだったかな」

「……」

「…」

「分かったぁ! 分かったからジッと無表情で見つめ合うのは止めて!」

ハンマーさんが堪えきれずに割って入っていった。
どうやら重い沈黙は彼女にとってかなりの苦痛のようだ……覚えておこう。

「さてと……無事揃ったみたいだし、私たちも早いところ出発するとしますか」

「そうですね……」

皆が皆、それぞれの目を見てニコリと頷く。
決戦前に別れや激励の言葉はかけない。
それが一番の信頼の証だから。


「皆、出発の準備が出来たよ!」

見計らったように気球船からバルスさんの声が聞こえてくる。

私達は彼らに背を向けて気球船へと乗り込み、一度も振り返ろうとはしなかった。










「……皆無事に帰ってこれますよね?」

甲板から徐々に小さくなる彼らを見つめながら私はハンマーさんに答えの出せない質問をした。

「勿論。そんな柔な連中じゃないのはアクアも知ってるでしょ」

「……そうですよね」

それでも即答して笑いかけてくれる彼女に私はどれだけ助けられているのだろう?

高く飛んでも火山の煙の影響で咆哮の主の姿は見えない。
見る事が出来るの火山に残った彼らだけだ。


遠くなる大地を見つめながら私は一本結びにしていた髪を解き、高めの位置に結び直した。

「あれ、昔のケルビテールに戻したの?」

「やっぱりこっちの方が気が引き締まりますからね」

「うん、やっぱりそっちの方がアクアらしいね。あ、いやいや、一本結びも似合ってたけどね?」

「ふふ、ありがとうございます」


高く上がった気球船はこれから火山を越え樹海を進み、その奥にある古塔へと向かう。

ただ待つしか出来ない私たちは、無事に目的地まで着くことを祈りながら最後の準備へと取り掛かった。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





「緊急事態よ……!」

緊迫した表情で甲板に駆け上がって来たシャワちゃんに私とハンマーさんも頷いた。

現在地は樹海の奥地。古塔がようやくその姿を現したところだったのだが、同時に有り得ない光景まで見え始めていたのだ。

「あの黒い塊……全部ガブラスですよね?」

「……ちょっと信じたくないけどね」


ガブラスの群れが作り出した空中に蠢く巨大な塊は古塔の一部を覆い隠してしまう程の大きさ。
風をとらえて進む気球船の進行方向を変えること不可能で、木が覆い繁る樹海では着陸することも出来ない。
直撃は必須だった。

「……バルスにはもしもの時の為に高度を下げておいてと頼んであるわ。私達の役目は前方のガブラスを出来るだけ減らすことよ」

「も、もしもの時って………」

「アクア……時には深く考えちゃいけないときがあるんだ」

「……とにかく前だけ殲滅出来ればいいんですよね。やってやりましょう!」

「私はボウガンで、アクアさんはリーチのある太刀だけど……ハンマーさんはこの不安定な場所で大丈夫?」

「ふふふ……」

心配気に話しかけたシャワちゃんに怪しく笑うハンマーさん。
そうだ。こんな状況でこそ活躍出来る手を彼女が持っているのは、私がよく知っている。

ハンマーさんがポーチから取り出したのは、くの字に曲がった五枚の黄色い板。

「このブーメランマスターの活躍の場が遂に来たようだね!」

「私は見るのも嫌なんですけどね……」

もうすぐ切れそうな尻尾を何度この板で持っていかれたことか。
でもそれだけ腕が確かだということか……。

「……どうやら大丈夫そうね。注意して欲しいのは上の気球は正面には強くしてあるけど、側面の耐久度はかなり弱いってこと。私は正面のガブラスを狙うから、二人は左右をお願い! 側面に突っ込まれたら終わりよ」

「任せて!」

「了解!」

私とハンマーさんは甲板の両端へまわり、シャワちゃんが正面でボウガンを構える。
そうしている間にも黒い塊は刻一刻と迫り、ガブラスの大量の羽音や鳴き声が聞こえてきた。

「来る!」

ハンマーさんが声を張ったのと、気球船に気付いたガブラスが徒党を組んで向かって来たのはほぼ同時だった。

「っ!」

一瞬にして真っ暗になった視界に怯みつつも、私は集中を高めて九十九牙丸を振り上げた。

「やぁぁぁぁ!」

「「シャ――――!」」

袈裟懸けに三匹のガブラスを切り、返す刃で4匹、更に横に逃れようとするガブラス二匹を切り下がりで落とす。

「あっ……!」

しかし散弾のように固まって襲い掛かるガブラスを抑えきれずに二匹を後ろに通してしまった。
しかもその内の一匹は気球の部分へと向かっていく。
「まずい………っ!?」

何とかしなくてはと後ろを向いた瞬間、黄色い物体が頬を掠めた。

驚いたのも束の間、それは蛇竜の翼の付け根を的確に切り裂き、機動力を失ったガブラスを下へ落とした後、持ち主の元へと華麗に旋回していった。

「駄目だよ気を抜いちゃ」

片手で大鎚を振るいながら、返ってきたブーメランを見もせずに受け止めたハンマーさんがニヤリと笑う。



そうしている間にも彼女の空いた手には三本、四本と仕事を果たしたブーメランが戻って来ているのだから驚きだ。

「凄いわね……。私も散弾が使えればいいんだけど……ここじゃあね」

感心しながらも貫通弾を連射して的確に数匹ずつ落とすシャワちゃん。

私も負けてはいられない。

気合いを入れ直してガブラスの群れに向き合った私だったが、横から聞こえた不穏な一言に思わず手を止めてしまった。







「あれ? ……もう一本どこいった?」





そういえばブーメランは結構な確率で暴投してしまうアイテムだったような。


「……!」

咄嗟にシャワちゃんの方を向くと彼女も同じことを考えていたようで目が合った。

「……!」

「……」

そのまま目を逸らそうとするハンマーさんとも強引に視線を合わし、私達はゆっくりと上方に視線を向けた。


見上げた場所は私たちが守るべき気球の側面。




「……」

「……」

「……」






全員の顔から血の気が引いていく。









「「「……ブーメランがぁっっっ!!!」」」






――それはさながら、長年手塩にかけて作り上げた創作物が些細な拍子に壊れてしまった時のような


気球に深々と刺さった黄色い板を見ながら、そんな悲痛な叫びが樹海の空に広がっていた。

お知らせ

2013/05/27

すみませんが、少しばかり忙しくなってきましたので次の更新日時を詳しく上げることが出来ません(>_<)


完結まであと少しというところなので早期完結を目指したい所存ですが、もうしばらくお待ちください(/Д`)
プロフィール

楽太郎

Author:楽太郎
モンハン好きの誰しもが自分の『世界』を持っているはず。この話はそんな世界の一部分です。
楽しんで読んでもらえたら幸いですね
(・◇・@)

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